求人票紹介
ビザサポートがあるかどうかというのは海外転職において一つの重要なファクターです。特に欧州圏の場合、今まではビザサポートがないのがほとんどだったように聞いています。なぜなら欧州圏内で人の行き来が出来るため、その中で人を採用すれば良かったからです。しかしながらブレグジット以降はイギリスの中では状況が変わってきています。
ヨーロッパから人を採用しても、その他の地域から採用してもビザサポートという観点では変わらなくなってしまったからです。日本人としてはこれは大きな恩恵と言えると思います。なぜならその他のヨーロッパ人とビザサポートという観点では同じ土壌に立てることになったからです。
※Visaサポートも検討可能!
今回はそんな中ビザサポートが上記の通り可能な求人を紹介したいと思います。またこの求人は日本人を採用することを前提と考えられているようです。それでは詳細に見ていきましょう。
仕事内容
仕事内容として、キーポイントとなるところを順次、ピックアップしてみましょう。
・運用中のインシデントのユーザー・サードラインのテクニカル面の問題解決、小規模から大規模なネットワークプロジェクトに携わっていただきます。
・ネットワーク管理の経験があり、顧客のサーバーインフラにおけるテクニカルな知識をお持ちの方。
・顧客企業先でのシステムサーバーのメンテナンス、増築
・顧客企業先のITマネージャとのリエゾン
・エンドユーザーからの問い合わせ対応
・母国語レベルの日本語力、ビジネスレベルの英語力保持者
そもそも一行目から意味がわからず。運用中のインシデント管理やりながら、小規模から大規模のネットワークプロジェクトに携われるわけ無いでしょう。しかもその上に顧客とリエゾンするとか。リエゾンって洒落た表現ですね。ユーザー・サードラインってなんだろう。溢れ出すブラック感。
また、他にも業務内容はやや不思議です。なぜ、わざわざ日本人を雇うのかが少々私も見えていません。顧客のサーバーインフラの運用を任されるということであれば、そこまでのコミュニケーションが発生するとは通常は考えられません。
インシデントが発生したら、インシデント解析して故障原因を突き止めて、修復する作業をします。当然この間に逐次報告は必要になるでしょうし、予算関連での承認作業も必要になるでしょうから、ある程度のコミュニケーションは必要というのは理解できます。ただ、イギリス人ではなく日本人を雇いたい理由というのがここからだけでは見えません。
考えられる理由としてはいくつかあり、
- 先方の顧客先 IT マネージャーが、イギリスにいるにも関わらず、ほぼほぼ英語ができない可能性がある。
この可能性は一般的には低いようには感じられますが、可能性としては、日本語だと問題なく仕事ができる人で、すごい優秀で能力がある人だが、英語は喋れない日本人赴任者がいる、というケースが考えられます。
- イギリス人を雇うと、給料が高くなってしまう可能性がある。
勤務地としてはロンドン南部と書いてあり、勤務地としてはロンドン南部と書いてありおそらくこの給料ではイギリス人は雇いにくいと思います。ロンドン南部である場合、物価も高く、この給料だと単身でギリギリというイメージです。よって、イギリス人の採用は難しいからかと邪推。 - 使っている技術がやや枯れた技術で、イギリスにはその人材が少ないという可能性。
使っている技術を並べてみると以下の通りです。
・Linuxサーバ(RedHat)の管理経験必須
・Windowsサーバーの管理経験があれば尚可
・IAサーバーハードウェアのトラブルシューティングスキルがあれば尚可
・Shell scripts, Perlの経験があれば尚可
最近はクラウドを導入している企業が多く、なかなか自前で Linux サーバーや Windows のサーバーを導入している企業は少ないです。つまり昔からあるシステムでそれのメンテナンスする仕事だということです。Perlと書いてあるのがそれを象徴しています。今日日、なかなかPerlは使いません。
ファイルサーバーのメンテナンスを想定しているのであれば、丸ごとクラウドに持っていくソリューションはデメリットもあるので、その管理ということであれば理解はできます。が、システムサーバーと書いてありますし、ファイルサーバとは書いていないですしね。NetAppとvmwareの組み合わせなので、データセンターなのかなとも思いますが、データセンターであればデータセンターの管理と書くはずですし。
想定される仕事環境
これらを総合すると仕事環境としては、おそらく次の通りなのではないかと想定します。
- 日系の会社で日本から ITマネージャーが赴任してきた会社に客先常駐する。
- しかもその 日本人マネージャーが少々気難しいか、英語がほとんど喋れない。
- あるいは、 日系の会社でみんな英語は喋れるが、日本人赴任者が大量にいるため、イギリス人を雇うとコミュニケーションコストが高くなると判断された。
- よって、イギリス人では対応が難しいので日本人を採用しようとしている。
- 仕事範囲が意味不明なので、とにかく全部やってほしいと考えていると想定される。
- システムが古いことと日本語を求められていることから、ベンチャー企業とかではなく日系のそこそこ大手企業に対してのサポートだと考えられます。
そう考えるとある程度、労働時間として日本人的な働き方を求められているかもしれません。こういう働き方や、環境は面接時にこちらから質問してみてもいいでしょう。
会社としては、おそらく大手IT系のF社と予想。
技術的には結構狭き門なので該当する人がいれば、そこそこ通りやすいでしょう。
一旦ビザサポートをもらってしばらくイギリスで働くという点では職場環境などを無視すれば一つの選択肢としては良いと思います。
職務経歴書でアピールすべきこと
この職種に応募する場合は、以下の点をアピールしましょう。
・上記の技術の経験があること。
・少し気難しい人とのコミュニケーションもとってきたこと。
・日本的な労働環境で問題ないこと。
・ITサポートの経験があるのであれば、 その話も織り交ぜて職務経歴書に書くと良いでしょう。
・ただ、多分一番響くのは、「何でもやります」、という雰囲気が職務経歴書からにじみ出ていることでしょう。
面接時には、その会社の方向性にあっていることをアピールすべく、企業理念や最近の動向についてはみておきましょう。
ビザサポートありを明言している求人はなかなか珍しいですね。海外転職を考えている人で、経験がマッチする人は検討の余地ありです。いつものようにWeb魚拓です。
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